今週のワイキキはアメリカ人観光客がいきなり増えている。
プロボウルに向けたイベントなども始まっている。
天気はそれ程荒れている訳ではないが、気温は上がらず寒いと感じる日が多い。
さて、日本で10代からの旧友から先日久しぶりに連絡があった。
大学卒業後に就職した商社は何度かの買収に遭いながらも、東南アジアを中心に長い転勤生活をしていた彼は、日本に戻って1年以上経った昨年末にリストラに遭い、畑違いの関連会社に行かされてしまったそうだ。
二人の小学生の子供も抱えて、年収は今までの半分になってしまったと言う。
私は日本での大学進学を諦めた瞬間からレールを外れた人生を歩み始めたが、レールの上を歩いていても自分の意思に反してそれを降りざるを得なくなる状況と言うのは、辛いと思う。
日本は緩やかに景気が回復していると言うが、リストラのしわ寄せで極端に仕事の量が増えてしまって休日も無い生活をしている友人もいる。
企業と言う単位では、人員を削減する事により経常利益を黒字にする事が出来ても、日本全体豊かになったとは言えない。
私はレールを外れた時に、自分の人生の可能性は大きく広がったと思った。
偏差値を基準にして大学や就職先が決まると、ある程度の年収やその会社で生涯稼げる額までわかってきてしまう。
可能性が広がると言う事は、その予想額を超えて経済的に豊かな人生が送れるかも知れないが、仕事が無くなってホームレスになるかも知れないと言うことでもある。
勿論ホームレスを目指して生きる人はいないので、常に目標は上を向いていたが、これまで波乱に満ちた人生を送ってきた。
東京、L.A.、ハワイと生活の場所を変え、様々な職種も経験し、多くの人との出会いがあった。
経済的に豊かになる事が、そのまま豊かな人生ではないと言う事も学んだ。
流れ着いたハワイが、今の私にとっては、少なくとも気候的には最も住み易い場所であると言うのは事実で、ここで少しずつ築いてきた生活の、現在のメインの仕事であるツアーガイドも、私にとっては適職だとも思っている。
ハワイでストレスを開放し、生きるためのエネルギーをチャージしていく日本人の為に、丁寧で肌理の細かいサービスを心がけているが、少人数制などにこだわって、儲けがなかなか上がらないのも事実。
私だっていつこの商売を続けられなくなるかわからない。
だが昨年離婚をした事をブログに書いてから、私に色々と相談をする方が増えた。
独り者なので相談がしやすいと言うのがあるのかも知れないが、成功者ではなく迷走者に相談をする人が増えるほど、今の日本は悩みを持った人が多いのかもしれない。
相談の内容は千差万別。
時には私に相談する意味がよくわからないケースもあるのだが、深刻な内容も多い。
今まで自分自身のあらゆる悩みには、かなり楽観的に答えを出してきたのだが、さすがに40歳を超えると楽観論や向上心だけでは解決できない事柄も増える。
人の相談に乗る時も、私には答えの出せないものも増えてきた。
かつてはわからない事もそれなりに調べたり、励ます意味で何かを提案したりしてきたが、自分の答える内容に自分が納得しなくなってきたと言う事かもしれない。
連日の大掃除にもかかわらずパスポートはまだ見つかっていないのだが、掃除の機会に不要な物をどんどん捨てている。
家の中が綺麗になりすっきりしてきたのは勿論良い事で、この作業の中に新たな人生の価値観を見つけることが出来るのかも知れないと思うようになってきた。
posted by じゅにーK at 14:30| ホノルル ☁|
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