夕方からBBQを計画していたが、天気予報も雨模様だったし早々に中止を決定した。
オフィスでデスクワークをしていると、アパートの裏手から男性の緊迫した叫ぶ声が聞こえた。
窓から下を覗くと、斜め後ろのアパートの裏庭で男達がもみ合っていた。
どうしたんだろう?と思う間も無く、一人を残して他の男達が、こちらからは建物の影に入った。
残った男が彼らを追いかけようと言うような素振りを見せた次の瞬間、「パン」と言う破裂音が響き渡って、男の動きが凍りついた。
近所の鳥たちが一斉に飛び立つ。
かつてハリウッドでよく聞いた音、銃声の音だ。
男はちょっとうずくまった。
撃った側の男たちは建物を抜けて、ベレタニアST.を車で逃げていった。
周りのアパートからは銃声を聞いて多くの住人が顔を出している。
撃たれた男は一度立ち上がって、すぐ裏のアパートの外階段に出てきた人たちに何か言うと、その場にばったりと倒れた。
塀を乗り越えて近所の住人たちが数名現場に向かう。
首の辺りを撃たれたらしく、駆けつけた一人が着ていたTシャツを脱いで、男の首の辺りに当てている。
携帯電話で警察や救急に連絡する人。
さらには二人がかりで人工呼吸も始まった。
男は全く動く気配が無い。
ポリス2台が最初に到着し、すぐ後に救急車も来て、男は病院に運ばれた。
救命処置をしていた近隣住民の手が血で赤く染まっているのが見えた。
その後ポリスカーが10台ほど現れて、現場付近に黄色いテープを張り巡らし、目撃者である近所の住民達から事情を聞き始めた。
私の部屋からは逃げた男たちはホンの一瞬しか見えなかったのだが、男が撃たれた瞬間はしっかり見てしまった。
すぐ裏手のアパートの低層階は流れ弾が飛んできてもおかしくない位置で、最初の騒ぎで表に出た人達はかなり凄い現場を見てしまったのではないだろうか。
その後は警察のヘリコプターがすぐ上空を飛びまわり、ベレタニアの反対側、セントラル・ユニオン・チャーチの芝生に降りたり、テレビなどの取材クルーが集まってきた。
その後私はお客さんたちと久しぶりに「魚卓」でディナーに行った。
戻ってきてホノルル・アドバタイザーのウェブサイトをチェックすると、「ベレタニア・シューティング」と名付けられたこの事件の犯人は3人組で逃走中。
撃たれた男は重態で、身元がわかっていないらしい。
その後のどこのニュースでも大きく扱いだしたが、撃たれた男は事件の起きたアパートの住人で、クイーンズホスピタルで亡くなったそうだ。
詳細
すぐ近所で発砲殺人事件が、しかも日中起きるなんて怖い事だ。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
よく聞いたんですか?そんな物騒な所なんですかハリウッドって?
今日は朝早くに現場をチェックしている人たちがいましたが、その後黄色いテープも外され、今は花束が一つ置かれているだけです。
ハワイもアメリカですから、市民権さえあれば(犯罪暦など無い限り)拳銃は買えます。
銃砲店に行かなくても、「スポーツオーソリティー」に行ったら売ってますよ。
ただ、ハワイでは拳銃が実際に使用されるような犯罪はとても少ないです。
まあ日本でも全く無いわけではないですから、危ないところに近づいたり、怪しい人には近づかないと言った事くらいしか出来ないですよね。
ハリウッドだけではなくてLAは物騒なところです。
昼間っからというのはあまり覚えが無いですけど、夜になると町のどこかから銃声が聞こえてくるなんて全然珍しい事ではなかったです。
ちなみに今回のように発射された拳銃は一発だけで、死亡したのも一人だけと言う事件では、LAではニュースにもなりません。