昨晩は雨も降ったので今日のサークルアイランドツアーを心配したが、朝からワイキキのお天気は良かった。
この時期にこれだけ強い貿易風が吹けば寒いほどに涼しくなるのだが、南からの湿った風は寒さを感じさせなかった。
海から山に流れる雲を見ながら、お客さんに今日の天気の状況を説明してからスタート。
ワイキキもダイアモンドヘッド沖も波は大きくなかったが、ホワイトキャップが散らばり、これではクジラが出てきてもわからない。
サンディービーチも人は少なく、海からの強風に揺れる赤旗と、風紋さえほとんど残らない砂が印象的だった。

モロカイ島は全く見えなかったが、説明をしていると、砂が足に吹き付けられて痛かった。
マカプウの展望台は、岬から回ってきた風が横殴りに吹き、立っているのもやっと。
写真ではわかりにくいかもしれないが、海面に吹きつけた風が海水を煙のように空に舞い上げていた。

ビーチには誰もいなかった。

ワイマナロに入り、ポロフィールドの手前まで来ると通行止めで、ポリスに迂回路に回るように指示された。
この時は何があったのかわからなかったが、その後のドライブ中、切れた電線、折れた電柱の修理や、倒れた街路樹の伐採など、強風の影響であちこち工事をしていたので、ここもその様な事だったのだと思う。
結局迂回路からワイマナロSCの前に出ると、もうベロウズ方面には行けなくなっていたので、急遽予定を変更してラニカイに向かった。
エンチャンテッド・レイクの住宅街を抜けると、あちこちで信号が停電して消えていた。
ラニカイも当然風は強く、ラグを引いてグアヴァジュースをサーブしたものの、ゆっくり飲んでいられる状況ではなかった。
この辺りの貸し別荘にでも泊まっていると予想される女性が二人海に入っていたが、風のためにゆっくり遊んでもいられず早々に出て来て、そのあとはラニカイもすっかり人がいなくなってしまった。

道路には風で折れた木の枝や落ち葉が散乱し、走っていても時々木の実が車の屋根に当たって音を立てていたが、天気はウィンドワードサイドも良かった。
クアロアパークはシラサギも避難していたが、「ジュラシックパーク」で使ったプウ・カネホアラニも稜線がくっきりと出ていて綺麗だった。

しかしクアロアビーチは水の濁りが激しかった。

カーアヴァの海も気になったが、カオイオ・ポイントを過ぎると今日も綺麗な海が待っていてくれた。
サンゴ礁の一番奥では大きな波が砕けている様子が見えたが、水際は穏やかだった。
日曜までシニアの大会が開かれていたタートルベイのゴルフコースの横を走り、ノースショアに入ると海は荒れていた。
昨日は30フィート以上にもなっていたと言うサンセットビーチは15フィートほどだったが、チョッピーでサーファーはたったの一人だけで、見学のツアー客以外は、ビーチの人もまばらだった。

ワイメアビーチも人はほとんど無く、飛び込み岩には波が砕けてスープが絡み付いていた。
ラニアケアのウミガメもあまり期待出来そうに無かったが、我々が降りていくのを待っていたかのように、1頭が上がってきた。

アリイビーチパークは当然のように貸切だったが、やはり風は強くて、ピクニックランチのテーブルクロスを引くだけでも大変だった。
普段とは全く正反対の方向から風が吹き、ビーチのココパームも踊らされている様だった。

食後の散策時間、ノースショア・マーケットプレースに先回りすると、パーキングはモンキーポッドの枝や葉っぱが散乱していた。


この辺りも断続的に電気が止まっていたようだが、ドール・プランテーションに行くと完全に停電だった。
アイスクリームやジュースの販売は出来ないようだったが、薄暗い店内でパイナップルスライスやお土産の販売はしていて、電卓を使った手作業で清算をするため列が出来ていた。
ワイアナエ山脈には厚い雲が架かり、ここもトレードウィンドとは正反対の風が旗をはためかせていた。

ワヒアワを過ぎると少しシャワーもあったが、H−1に合流する頃から風が弱くなってきて、蒸し暑く感じるようになった。