ダイアモンドヘッドクラブを始めた10年ほど前に、ダイアモンドヘッドの麓のサンスーシーの海沿いのハウスからアラモアナ方面にかけて大きなムーンボーが出ているのを見た。
パーティーで大勢の人が「ムーンボーだ!」と感激していた。
私はムーンボーなんて聞いたことも無かったので、夜空にうっすらと光る七色の帯はとても幻想的に感じた。
その後リサーチしてみると、ハワイ生まれのローカルでさえ、見た事はないと言う人が多く、かなり条件が厳しいものであることがわかってきた。
ムーンボー(ナイトレインボー)とは、月の光によって発生する虹のことで、満月もしくはその近くの光量の多い晩で、人間から見て月とは反対側に雨雲が無ければいけない。
さらにその雨雲に別の光が当たってはいけないので、ホノルルサイドでは基本的に難しい。
そこでオアフ島のトレードウィンドに対する雲の動き方と、月の出る方角を調べてみると、ハレイワからモクレイアにかけての東西に走る海岸線がベストだと言うことが予想された。
その事をモクレイア在住の友人Y夫妻に話すと、それから何度かムーンボー観察を試みてくれたのだが、何回かに一回はムーンボーを見ることが出来、私の予想が当たっていたことが実証された。
これはディープなハワイファンの多いダイアモンドヘッドクラブのリピーターさん達には喜ばれるぞ〜!と、ツアー候補には上がったのだが、問題は山積していた。
まづ、カメやイルカに比べたら遥かに確率の低いムーンボーが出なかった場合はどうするのか?
つまり、見れなくても十分に楽しい時間が過ごせるかどうかが鍵だった。
ノースショアの観光は当たり前として、どうしてもディナーのBBQは付けたかったのだが、ノースのビーチパークなどは夜になったら真っ暗で、安心して寛げないというのも先へ進めない理由だった。
Y夫妻も何度かノースショア内を引越ししているのだが、最近越した先がワンオーナーのプロパティー内にある家で、隣接した100メートルほどのビーチには公道からのアクセスが無く、付近住民だけのセミプライベートなビーチで、B&Bもあるのでピクニックテーブルも完備されている。
そこで何度か下見を繰り返した結果、Y夫妻の全面的なご協力もあって、ツアーの条件を満たす「新!ムーンボーツアー」が完成した。
ツアーのスタートはお昼頃。
ドール・プランテーション、ハレイワ・タウン、アリイビーチ、ラニアケア・ビーチ、サンセットビーチの中からお客さんのリクエストと、その日の海や天気などの状態により回る。
「マツモト・シェイブアイス」や「テッズ・ベーカリー」だけと言うのもあり。
その後モクレイアに移動して、泳いだりシュノーケルをしたり、魚釣りをしたり、ビーチでゴロゴロしたり。
そしてBBQマスターJunnyk−Kによるディナータイム。
サンセットタイムを楽しんだら、いよいよムーンボー観測。
満月が上がってきたら、波の音を聞きながら自分の影の先を見て。
ノースショアは満月でも星が多く、流れ星も珍しくはない。
虹が出るのは光源の角度が低い時だけなので、月の出から3時間ほどが観測時間。
ノースショアのビーチで、夜空を見上げて虹が出るのを待つなんて、なんてロマンチック!
トイレ、更衣室も完備。
帰りはまたH-2からH-1と、ホノルルの夜景を見て戻る。
しかしCIコンボより帰りは遅くなり、私は次の日に仕事を入れるのが難しくはなる。
でもまあ毎月満月の日と、その前後の3日間のうちで、最初に予約が入った1日だけで行う限定物なので、イベント型ツアーになる。
確立は5%ほどだと言うが、ムーンボーが見れなかった場合は値引きをすると言う仕掛けも入れた。
いつ、初のムーンボー遭遇者が出るかな?
見れた場合はホノルルに帰ってから一緒に飲みたいなー!
HPもようやく作った。
ダイアモンドヘッドクラブ「新!ムーンボーツアー」
posted by じゅにーK at 19:43| ホノルル ☀|
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