どう考えても北朝鮮にプラスになることは一つも無く、常識では考えられない行動だ。
既に軍の幹部が勝手に行動を起こしているだとか、自暴自棄になっているなどとの見方もあるようだが、アメリカの独立記念日を狙い、スペースシャトルの打ち上げ時刻に合わせ、日本の取材団が訪朝している時に発射を行ったことは、単なる偶然ではない。
前回の発射の時のように日本列島の上を通過するような緊張した事態は無かったが、国際社会から自粛するように言われていた訳だし、最低限の制裁でも北朝鮮に対する影響は少なくない。
そしてキムジョンイルや軍部が追い込まれて、さらに自暴自棄になり、さらに常識では考えられない行動を起こすことに繋がれば、これは恐ろしい事が起こる事態も考えられる。
アメリカまではミサイルは届かなかったし、差し迫った危機ではないとして、CNNなどでは今後の国連安保理や6カ国協議の予想についてしか解説されていなかった。
しかし日本は今回は被害が出なかっただけで、狂った国がすぐ隣にある事実は変わらず、ミサイルを使わなくても、それこそ風船爆弾などに生物化学兵器を積んで風に乗せれば攻撃される可能性はある。
つい先日、横田めぐみさんの元夫と言われる韓国人が北朝鮮で家族との対面を果たし、すっかり北のプロパガンダに染められているのを日本人は見たばかりである。
北朝鮮はこれで拉致事件の幕引きを図るつもりであったし、日本と韓国の足並みを乱す意味も持っていたと考えられるが、融和政策を進めている韓国でさえ、拉致されたと認めてきた人物が、拉致ではないと主張したり、今回のミサイルも韓国政府だけでなく韓国世論が味方になるとは思えない。
今後の国連などの動きによっては、北朝鮮は完全に四面楚歌の状態になる。
そんな中で韓国は日本海の日本領海内に調査船を出した。
日本政府は今までのような弱腰の対応や、先送りばかりでは済まない状況になっている。
日本国民が強い対応を求めている。
最悪の事態も、最悪の事態が起こった後のことも考えなければいけないと思う。