一昨日の豪雨による被害はカハラ地区でも酷かったようで、カハラモールが浸水して火曜まで閉鎖だそうだ。
マッカリーなどでも浸水した一軒家が多く、家の中から泥をかき出す住民の様子をテレビで見た。
しかし結局昨日は一日中晴れて、ダイアモンドヘッドクレーターで30年ぶりに行われたコンサートは無事に開催されたそうだ。
今日も天気予報では雨のマークが大半を占めていたが、綺麗な朝焼けで始まった。
裏オアフの様子はわからないが、久しぶりにサークルアイランドツアーに出た。
コオラウ山脈には濃い雲が留まったままで、風向きを心配したが、ほとんど無風状態。
ダイアモンドヘッド・ロードにはジョギングをする人が目立っていたが、やはり運動不足気味の人が多いのだろう。
サウスは3〜4フィートほどの波が上がっていて、ダイアモンドヘッド沖のポイントは日曜と言う事もあって混み合っていた。
ハワイカイの海水は茶色く濁っていて、パラセイリングの姿も見えなかった。
ハナウマ湾の入り口に警備員の姿は無かったが、海は穏やかで、濁っているようには見えなかった。
サンディービーチもマカプウも海は比較的綺麗で、ローカルが大勢繰り出していた。
しかしワイマナロに入ると赤土交じりの海がエメラルドカラーを消していた。
ベロウズビーチも日曜だと言うのに貸し切り状態。
こんなサインを見て引き返す人も多かった。
ちゃんと日本語版もあるのが凄い。
だが海から時折吹き付ける風はやさしかった。
オロマナ辺りは何ヶ所も崩れている崖を見た。
エンチャンテッド・レイクのカエレプル池も真っ赤っか。
HPU付近で雨が降り出したが、激しくは無かった。
雨よりも道路に開いたポットホールと、対向車の水しぶきを気にしながらカネオヘを抜ける。
カネオヘベイが赤いのはいつもの事だが、ワイアホレは洪水で農作物にも相当の被害が出たらしい。
道路脇には、かき出された泥があちこちに溜まっていた。
クアロアパークに到着すると雨はピタリと止んだが、水は全然引いていなかった。
岩場の遠浅のクアロアビーチの水は、他の場所に比べると澄んでいた。
一通り説明をしてパーキングに戻ると、山の上で雷鳴が聞こえた。
それを合図に、パーティー中だったローカルの団体が一斉に引き上げ始めた。
カアアヴァ、カハナ、プナルウ、ハウウラとやはり海は赤く、ビーチには流木が多かったが、空は次第に明るくなってきた。
タートルベイを回ってノースショアに入ると陽も差してきたが、どこのビーチも人は少なかった。
サンセットビーチは3フィートほどの波で、サーファーが数名入っていた。
お客さんに説明をしていると、近くにいたアメリカ人観光客が「あれは何?」と沖のほうを指差して私に聞いてきた。
なんとクジラがジャンプしていた。
最近はクジラの目撃情報が少なく、汚染されたり赤土で汚れた沿岸部には近づいていないのかと思ったら、何度もジャンプを繰り返すクジラが見れてラッキー。
ワイメアでも潮を吹いているのを観察する事が出来た。
ワイメアリバーから吐き出される赤い水が帯状に海に広がっていたが、飛び込み岩ではローカルがジャンプしていた。
ラニアケアのウミガメは、正直言ってあまり期待していなかったが、大きなオスのカメが一匹ビーチに上がっていた。
またポツポツと降り始めた雨が心配だったが、ハレイワに入って、ほぼ貸切のアリイビーチパークではちゃんとピクニックランチが出来た。
散策時間中もドッと降られる事は無かったが、ドール・プランテーションに移動するとサーっと降り始めて、雷の音と光りが時々空を駆け抜けた。
この雨もH-2フリーウェイを南下するに従って止み、スムーズにワイキキまで帰ってこれた。
上手い具合に雨を避けながら島を回る事が出来て満足。
でもお客さんにはやっぱり青い海と青い空を見て欲しかった。